いつもお世話になりありがとうございます。
一斉メールで失礼します。そして長文(A4用紙で4枚)になってますのでおひまな時にでも。
今回は
・中3向け:数学を夏に終わらせる重要性を詳しく
・中1,中2向け:テストへの取り組み方と結果の生かし方
・英検リニューアル
について主に書いています。
この間の長文メールにたくさんの反響を頂きました。ありがとうございます。
そこで改めて、生徒さん達には口が酸っぱくなるほどお話していることでも共有をしておくことが必要だと感じました。
今後はできる限り共有していきたいと思います。
今回の期末テストは中3のスイッチが切り替わったとお伝えしていましたが、テストが返ってきたらもうびっくりで、過去最高得点だった生徒さんがなんと3人、さらに過去最高に数点まで迫るという生徒さんが2人という感じでした。
ちなみに僕の方では、良い場合も悪い場合も勉強量、内容、取り組み姿勢などから、結果はだいたいテスト前からわかっていますので、驚くことはほとんどありませんが、さすがに今回ばかりは驚きました。点数というよりその全員一斉の切り替わり方が驚きでした。
中3生には一番大切な夏休みが近づいていますが、いい具合に皆さん覚悟して数学を進めて行って頂ける様子です。
なぜ進めるのかは以前にも書きましたが、改めて詳しく説明します。
理由は数学に関しては、大は小を兼ねるので、進めて行くことが復習になるということと、中3の内容が難しいから時間がかかるということの2つです。
中3は因数分解、平方根、2次方程式、2次関数、相似、円、三平方の定理というずっしりとした内容が続きます。
学校では、1学期は因数分解と平方根だけで終わってしまい、2次方程式、2次関数、相似、円くらいまでが2学期、三平方の定理はなんと3学期です。
入試では、それらが出てこない入試問題を探す方が難しいというくらい重要な2次関数の放物線、円と相似も、学校で習うのが、超忙しい2学期のさなかであったり、冬休みで赤本を全力でやらなければいけないのに三平方の定理を知らないなんていうことは恐怖でしかありませんが、多くの受験生はそのことをまだ知りません。
入試で出るのはほぼ中3の内容です。それらをつい最近習ったばかりで、完璧に応用レベルまで習得して入試レベルに達するなんて実際はほぼ無理ゲーなんです。
通常であれば赤本を解き始めるのは冬休みなのですが、たいがいの受験生は今まで見てきたテスト問題とのその難易度のギャップの大きさから、初見で絶望します。
通常は、自分に見合った学校の問題であればそこから2か月でなんとか解けるレベルには達してくれるわけですが、もちろん間に合わない生徒さんも出てきます。始めるのが早い方が断然有利です。
とは言え、定期テスト、実力テスト、模試などととてつもなく忙しい中3の2学期に、ただでさえ難しい単元を学校で習いつつ、並行してさらに進めていくことはまず不可能ですから、そうなると、ベストのタイミングは夏休みしかありません。
夏休みにやったものを、2学期は学校授業で復習という形でしっかり取り組む、それでいいんです。
そして、それと並行してやることは、ある程度の入試レベルの問題にも触れて行くことです。
入試問題に取り組むことの利点の一つは単純に難易度に慣れるという点と、もう一つはランダムに出題されることに慣れるという点です。
単元別で学習していると、これはこのように解くというパターン練習になりますので、解き方はすぐわかり簡単ですが、実戦では、まずどの単元で、何を使って解く問題なのかを把握するところから始めなくてはならなくなりますので、思考力も問題解決能力も必要になり、自然とそれらが鍛えられていきます。
これが3年2学期に突然数学で学年トップレベルにまで急成長する秘密です。
毎年のように実績を残す学校や、スポーツのチームでも同じですが、成功事例を毎年さらに改善しながら繰り返しているから毎年同じ実績が残せるわけです。僕はこの方法で毎年学年トップを取ることも可能だと思っています。
数学の話はこのくらいにします。
では1,2年生は全体的に今回どうだったかと言いますと、残念ながら、まだまだご本人さんのポテンシャルを生かし切るほどよくできたという生徒さんはおられずという感じです。
特に1年生は中学校のテストをなめてしまっていた生徒さんが多めかなと思ってます。
小学校ではまぁまぁ取れてたんで中学校でも大丈夫だと思っていた。
日程すら把握していない、範囲を把握していないなどなどです。
そのあたりもきっちりとお話はさせていただいています。
とは言え、中間でいきなりへこみ、期末で巻き返した生徒さんもおられます。
中間が良すぎて油断して期末で爆下がりになってしまった生徒さんもおられます。
一喜一憂せずに次を見据えて動いていただけたらと思います。
良くても悪くても必ず原因はありますので、その分析をしっかりとしていただくことを怠らなければ成績は必ず上がります。悪かった場合も、くさらず落ち込まず、しっかり分析・復習をしていただけたらと思います。
「良かった」「悪かった」の一言で片づけて終わってしまっている生徒さんが多いです。どの部分がどう良くて、またはどの部分がどう悪くて、いい部分はどのようにしたら継続できるのか、悪い部分はどのようにしたらカバーできるのかということを、しっかりと検証したうえで、次にどのように生かせるかという部分をしっかり言語化して次につなげていかなければいけません。
まずテストが返ってきたら問題も答案も持ってきていただいて、こちらで一緒に考えながら分析をしていきます。その考え方に慣れていくには時間がかかります。特に中1の段階ではほとんどそんなことをしっかりしていくことができません。
「自分的にはどうだった?」
「で、どうしていったらいいと思う?」
みたいなことを問いかけながら、課題を見つける力と解決する力を徐々に養って頂きます。
「間違ってたところ、どこに書いてあったか調べた?教科書だったのか授業ノートだったのか学校ワークだったのか。
そこを見てなかったのか、見てたけど忘れてたのは違うやんなぁ。
教室のプリントでどのくらいカバーできてた?
カバーできてなかった問題なのか、カバーできてたけど本番で解けなかったのとでは違うやんなあ?
それ確認してないのに、次どうしたらいい結果残せるかわかる?
ただ、次は頑張りますではなくて、どこをどう頑張ればいいのか、考えようか。
テスト中、時間が足りなくて焦ったりパニックになったから解けなかった問題とかある?時間が足りなかったとか、裏にまだ問題あるって気づいてなかったとか、今やってみたらできた、とか。それって、次起こらないようにするためにはどうしたらいいと思う?スピードの問題かな?気持ちの問題かな?取り組み姿勢の問題かな?
自分ではどのくらい取っときたかった?それに足りなかった分はどうしたら次取れるようになるんかなぁ?」
決して問い詰めているわけではありません笑
自分の頭で考えて頂くことが大事なんです。
そういう作業を延々とやって行きます。
勉強だけでなく、人間的な成長も同時にして行っていただくことになりますので、時間はかかります。
「これが人生最後のテストじゃないんやから、もう次の準備は始まってるんやで」というのが僕の口癖で、それが身に染みてわかってくれるようになれば成績は確実に上がります。(もちろん運、不運、体調もあるので、それぞれのテストの点数では浮き沈みもありますが、成績表に関しては取り組み姿勢の現われになるので、基本的に右肩上がりになり、3年生が一番良くなります)
よくあるのが、成績が良かったら見せるけど、悪かったらうやむやというやつです。
それに対してもはっきりといつも言っているのは、「良かったら早く見せる、悪かったらごまかして結局出さずじまいみたいなん、みんなやりがちやけど、『良くても悪くてもとりあえず早く見せて次へ』という姿勢の生徒が、結果的に成績いいんやで」と、何回言ったかわかりません。そして、「人生最後のテストじゃないんやから」と続きます笑
勉強の成績向上に必要なことは、正しい方法で努力をしっかりするということがすべてです。これはスポーツであったり仕事であったりも同じだと思いますので、ある意味最も身に付けていただかなければいけないことだと思っています。
正しい方法がわかっていない、努力が足りない、またそのどちらもという場合もあります。一年生の多くは「どちらも」のパターンです。
自分で正しいと思う方法で、自分では努力をしているつもりというのが実際一番多いです。
正しい方法というのも、王道的なものはあるにせよ、残念ながら一つではありません。
目標の違いであったり、個人の得手不得手、(コツコツタイプなのか一発屋タイプなのかなどの)性格などによっても違う面もあります。
全員違うんです。
自分にあった正しい勉強方法は毎度のテストで少しずつ改善したり発見したりしていくものです。
徐々にできるようになっていただいて、右肩上がりのエスカレーターにいち早く乗っていただけたらと思います。
(中2で一旦壊れることの多いエスカレーターですが、、不思議と中3で気づいたら治ってます)
P.S.
この間ご案内させていただきました、英検の2次対策はとてもいい感じでした。
お二人の方に受けていただきましたが、初見の外国人にビビる様子もなく、普通に笑顔でやっておられたりという頼もしい感じでしたし、「モチベーションが断然上がる」とのことでした。
確かに、あれを受けると音読の重要性に急に気づくという感じになります。
あとこれは英語関連で、ちょっと大ニュースなのですが、つい先日7月6日に英検ホームページにテスト内容リニューアルのお知らせが出ました。英検3級以上は英作文があり、その配点が高いわりに対策が簡単ということもあり、英検対策は英作文と英単語力の割合を大きくすることでかなりやりやすかったのですが、逆にその部分に修正を入れてきたようです。英作文が例えば3級であれば1問から2問になり、Emailに返信する作文が追加されています。
https://www.eiken.or.jp/eiken/info/2023/pdf/20230706_info_eiken.pdf
スピーキングに変更があるのは準1級のみですが、トータルで今年度より、来年度の難易度が明らかに高くなります。
それも踏まえ、ギアチェンジして今年度(2023年10月と2024年1月)でできる限り取っておくのが得策かと思います。
P.P.S
一番早い学校の終業式が7月19日(水)のようですので、7月20日(木)から朝10時〜夜10時体制になります。夏休み終了はまた一番遅い学校に合わせますが、今のところ未定です。
今年もお盆休みはなしの予定です。