木星の衛星から水蒸気?【新聞も教科書も(漫画も)読みましょう】そして大河ドラマも見ましょう・・・

9月27日の日経新聞夕刊より

「木星の衛星から水蒸気?」という記事を読んで、理科の教科書を読み返す中学生とかいたらすごいなぁ、と思うのですが、普通の中学生はそんなことしません。
それが普通ですから安心してください。

でも、こういうネタがあれば私はついつい「教科書に書いてあるぞー、教科書ってすごいぞー、みんな読めよ~」って言いたくなっちゃうのです。

内容は、NASAが木星の衛星のエウロパで水蒸気とみられる噴出の影を観測したという記事です。
で、海の存在の可能性が高まるっていうことです。
NASAの職員の「エウロパの海は生命が存在する可能性が太陽系で最も高い場所の1つだ」と話すコメントも。
夢がありますよね!

このあたり、中学の理科の教科書(啓林館・未来へひろがるサイエンス3年)にも実は書いてあるのです。

ガリレオ=ガリレイが発見した木星の衛星として、イオ、エウロパ、ガニメデ、カリストの写真が載っています。
(ガリレオが発見したのは17世紀の1610年。日本では関ヶ原の合戦(1600)が終わって江戸幕府が始まって(1603)間がない頃です。
そして、九度山に蟄居した真田昌幸が亡くなった1611年のちょっと前なんです。あー・・・大河ドラマ「真田丸」で前回亡くなった真田昌幸(草刈正雄)ロスをまだ引きずっています(^_^;)。
その数年後の1614年の大阪冬の陣、1615年の大阪夏の陣のちょっと前です。
そういうザックリとした時代感覚も大事ですよ。
記憶とはリンクさせる事です。
まぁ、せっかくなんで、理科も社会も全部つなげましょう!
だから、だいたい戦国時代後期の武将さんたちとガリレオさんは同世代ってことを知っていればきっと、いつか役立ちます。)
また、エウロパの説明には、「表面をおおう氷には、割れ目の跡が、すじ状に見える」と書いています。

さらに、JAXA(宇宙航空研究開発機構)の今村博士へのインタビュー、「太陽系の衛星に、生物は存在するのですか」という問いに対して、「木星の衛星エウロパやガニメデ、土星の衛星エンケラドスなどは、表面が氷におおわれており、その氷の下には、海があるかもしれないと考えられています。生物の存在はまだ確認されていませんが、そのような海での生物の存在を調べる方法が、世界の研究者の間で話し合われています。」って書いています。
教科書、結構書いてますね。

こういう知識を持ってると、新聞というか、世の中のニュースを見るのって楽しくないですか?
また、こういう所から夢が広がっていくっていうのもあります。

ちなみに、漫画の「宇宙兄弟」でもエウロパは出てきます。
(ライジング文庫に全巻揃えているのでまた機会があれば読んでみてください。。。子どもに漫画すすめてどうすんねん?って怒られそうですが、私は「宇宙兄弟」は、生徒全員に読んでもらいたいと思う漫画です。
また、改めて記事にしますね。)
六太とケンジが宇宙飛行士に選ばれる段階で、一人、成績優秀で試験に合格しているのに宇宙飛行士になるのを辞退した手島有利って人がいました。
それは、エウロパに地球外生命がいることを子どもの頃から信じてて、そちらの調査の方に人生を費やしたいって夢を持っている人でした。

それに人生かけるっていうのも一つのすごい夢で、生き方ですよね。
もちろん、JAXAかNASAにでも入らないと、それで生活していくことができないわけですから、ものすごい努力するんでしょうね。

新聞記事一つで、話を膨らませすぎたついでに、もう一つ。
(こっから先はどうでもいい話なのでスルーしてください(笑))

エウロパって何かに響きが似ていませんか?

ヨーロッパです・・・よね?。

実はエウロパもヨーロッパも語源は同じ。
ギリシャ神話のエウローペーっていう王女さまから取っているのです。

そして、どちらも木星=ジュピター=ゼウス(ギリシャ神話の全知全能の神)とのからみなんです。

全知全能神ゼウスは美しいエウローペーに惚れてしまいます。
白いおとなしい牛に化けてエウローペーに近づきます。
牛???
イケメンに化けたらいいのにねぇ(笑)
まあ、そこは置いておきましょう。
エウローペーもその牛を気に入り、背中に乗ります。

そして、それが嬉しすぎるゼウスはウヒョーってそこら中を走り回ります。
走り回った場所が現在のヨーロッパ。

それがヨーロッパの語源です。。。

全知全能の神ゼウスが、惚れたエウローペーの気を引くために牛に化けて背中に乗せて走り回ったのがヨーロッパ・・・

ヨーロッパの価値を一気に下げてしまってすいません。

ちなみに、この牛状態のゼウスが星座になったのが、おうし座。

全国のおうし座の方、すいません。

そして、木星の衛星の方です。
さっき出てきたイオ、エウロパ、ガニメデ、カリスト。
あれ、全部木星の衛星です。
すべて共通の由来があるんです。

木星=ジュピター=ゼウスの・・・
・・・
愛人なんです。
ヨーロッパ中を走り回るほど嬉しかった美女ですが、愛人だったんですね。
ゼウスには、正妻もたくさんいます。

木星の衛星にゼウスの愛人の名前をつけるなんて。
日本人の感覚ではまずありえませんよね。

まぁ、そういう文化の違いを知ることも大切なんです、多分。

世界に羽ばたく人材になるにあたって、ギリシャ神話とかは知っておいて損はないです。
多分。