点数だけでは判断できない理由

今回は保護者の方にも読んでいただけたらなぁ、、、という話です。

表にしているのは、今回の中間テストの得点の分布表です。
まだ3つしか出揃ってないのですが、とりあえず顕著に違いが現れていますので、もう書いちゃいます。

本当は人数が出てるのですが、人数書いたらどこの中学かわかっちゃうので、割合に変えました。
100人換算で何人いるかです。
ある中学校のある学年をABCと3つ並べました。

点数というものにはだいたいイメージがついています。
80点は取らなきゃとか、90点だったらまぁじゅうぶんだとか、5科目合計だと、450点取ったら結構すごいなとか、まぁそういうのがあるわけです。
大人は自分なりのそのイメージを持っていますので、いいとか悪いとか点数だけを見て判断してしまいます。
もちろん、私もそうです。
点数を見て一瞬目つきが変わることもあるでしょうが、できるだけポーカーフェイスを保つようにしています。
そして、問題と答案を見てから話をします。

答案が帰ってくる前に問題には目を通していますので、平均点をどのあたりに想定して作った問題かもだいたいわかった上で話をします。

で、答案の一つ一つを見てコメントをしていきます。
なので、点数というものにはできるだけ言及しません。

もちろん、いい点は素直に一緒に喜びます。

さて、数字の方ですが。
Aについては恐ろしいですね。
400点以上が100人換算で6.2人しかいません。
一方Cについては25人、つまり4人に一人が400点以上、450点以上も7.9人と、Aの400点以上より多いです。Bについても似たような感じですね。
同じ400点でも、かたや、4人に1人。
かたや、10人に1人もいない。

これで同じように評価できるはずがありません。
ですので、まずは自分なりの得点イメージを取り払った上で、評価をしていかなければいけないということだけは忘れてはいけません。

じゃぁ得点に関しては度外視しなければいけないのか?
そうではありません。
見て欲しいのは、前回や、それまでの自分との差です。
人と比較したり、得点のイメージから判断するのではなくて、前回よりも伸びたのかどうなのか、いままでのだいたい平均的な点数と比べてどうなのか。

そういう観点で見ていくことはもちろん大丈夫です。

ただ、やはり、内容も含め、それと、そこまでの過程も含め、総合的に評価をすれば、「ちゃんと見てくれている」という信頼にも繋がって行きます。
そういう細かいことで、モチベーションを上げることも下げることもできるんです。

それを忘れてはいけないなと思います。

それでは今日はこの辺で。