昨日、また夜遅くに更新ということで、書ききれなかった記事の続きです。
通知表を見ながら懇談会をするので、その数字の意味をできるだけ詳しく共有できている方が話が伝わりやすいという面があると思いますので、いい感じの表を作ったというところからの続きです。
これは大阪府の中学校の成績表の場合の話です。
小学校は、学校によって、3年生から5段階評価だったり、5年生から5段階評価だったり、はたまた6年まで3段階評価という小学校まであり、一概にはなんとも言えないのが現状です。
そういう意味で、小学校の通知表は、あくまでも頑張りを評価するためのものという位置づけだと考えています。
一方、中学生の通知表に関しては、内申という観点があるのと、一年生の成績から入試での成績に関わってくるという点から、しっかりとした基準のあるものでなければなりません。
それでは本題に。
まず、5段階の真ん中である3は真ん中なのかということについてですが、結論から言うと、これは真ん中とは言い難いです。
大阪府が発表している評定の分布を見ると、
5が16%
4が28%(ここまでで44%)
3が39%(ここまでで83%)
2が14%(ここまでで97%)
1が3%(ここまでで100%)
1がほとんどいない、2も14%と、5の16%よりも少ないという状態ですので、実に3というのは全体の83%までカバーしているということになります。
相対評価(表の一番左の列です)においての3というのは、10段階でいうところの5と6にあたるわけで、上から30%以降、そして、まだ下に30%いるという、まさに中間という位置づけになるのですが、絶対基準で全体的に3、4、5が増えたために、下にはもう17%しかいません。
随分と下にずれてしまっています。
偏差値50、つまり上から50%の範囲に入るのは39%のうち、わずか6%の部分だけです。
ほぼ、真ん中より下に位置することになります。
では、成績がオール3だった場合はどうでしょうか?
大阪府が発表している、府全体の「評定平均」は3.40です。
9教科ありますので、9倍すると、30.60になります(表の赤文字)
オール3というのは3×9科目で27です。
オール3にあと4が3つでも平均には足りません。
オール3プラス4が4つでギリギリ平均以上です。
ここからは私独自の計算になるので、必ずしも正しいデータとは言えないかも知れませんが、一般的な偏差値と重ねるために無理やりあてはめ計算をしてみました。
偏差値75を5×9教科で45とし、偏差値50の5段階3.4×9教科30.6までの差を偏差値の差25で割ったものを45から引いていく。
また、偏差値50の3.4から偏差値25のオール1×9科目の9の差を偏差値の差25で割ったものを30.60から引いていく。
それをそれぞれの偏差値に割り当てるという計算です。
オール3の27は偏差値45と46の間くらい。
オール4の36は偏差値60と61の間くらいという感じになります。オール4に5が4つの40でだいたい偏差値66から67という感じになります。
偏差値50から上と、偏差値50から下の場合では、上下の差が偏差値1に対して、上は0.576、下は0.864と大きく差があるので、そのあたり微妙な表になってはいますが、2と1が極端に少ないということからも致し方ないのかな、、、という微妙な内容にはなってしまっていますが、一つの目安としてはこういう見方も有りかな?という感じです。
昨日の段階では、「目からウロコ」の解説みたいなことを書いてましたが、それほどでもなかったです(^_^;)
もう少し練っていきますね。
では、今日はこの辺で、、、