叱り方とほめ方について

だいたい期末テストの結果が出揃ってきました。
テストが終わったらみんな答案を見せに来てくれます。
自己最高得点を取った生徒もいれば、残念だった生徒もいます。
なので、今日はテストの結果をどう評価するかという話をして行きたいと思います。
(読み返してみると、最後、話がだいぶ変わってます、すいません)

自分の子供ともなると感情も入ってしまうので、なかなかそうはいかないかも知れませんが、保護者の方にも是非読んでいただければと思っています。

テストに限らず、学習塾を運営していると、叱らなければいけない場面、ほめなければいけない場面というものに当然遭遇します。

その中で私がこころがけていることをここでお伝えしたいと思います。

まず、叱る場合。
まぁ、私はほとんど叱ることはないです。
というか、みんないい子ちゃんなので叱らなくてもいいのでラッキーと思っています。

ただし叱る時は激しいのでみんな振り返るくらいになってしまいます、、、
ちなみに叱る時は、だいたい、「そろそろ怒ろうか?」と予告します(笑)

では叱り方。
絶対にやってはいけないのは人格否定、全否定。
叱るのは一つの行動についてだけです。
それについて以外は決して叱ってはいけません。
過去に遡ってあの時もこうだったとか、そういうのもダメです。
「だからお前はダメなんだ」とかそういうのは一発退場。
「今回のそれはダメ」ということをちゃんとわかるように叱る。
以上です。
そして、必ずフォローを入れる。
怒鳴り散らして子供がしゅんとなってる時にもう一度こんどは優しく説明する。
「あれはあかんかったよな」って感じ。
帰りにちゃんとあいさつして帰ることができる所までフォローしておくことが絶対に必要です。

では褒め方。
叱り方で、人格否定はダメというのは皆さん意識をされていると思います。
この考え方は珍しいのかも知れませんが、褒め方でも、人格肯定はダメだというのが私の持論です。
例えば、頭いいなぁ、とか天才とかいうやつ。
肯定は全肯定でもいいんじゃないの?と思われる方も多くいらっしゃると思います。
冗談でいうのはいいと思うのですが、これは褒めるべきって時にそれは良くないと考えています。
これは賛否両論かも知れませんが。

理由はこうです。
人は皆、基本的には褒められて嬉しいです。
どこを褒められたいか。
例えば今回のテストが良かった。
褒められたいのは、今回のテストについてです。
自分が天才とか頭がいいということを褒められたいのではないと思います。
(幼稚園から小学校低学年の男子はそっちかも知れませんが。)
そして、中でも点数が良かったことを褒められる事よりも、頑張ったことを褒めてもらいたいんではないかと考えるのです。
つまり、今回頑張ったことを置き去りにして頭がいいと言われても、、、みたいな。
ほんとに見てくれてたの?という感覚になりはしないかな?と思うのです。

頑張ったことを褒められたら、次も頑張って褒められたいと、次に続くと思います。
頭がいいとか天才とか言っちゃうと、むしろ次の頑張りを止めてしまうのではないかと思うのです。

これは、テストの結果が良くなかった時にも言えることです。
テストの結果が良くなかったことは、頭が悪いからではなくて今回頑張っていなかった、あるいはやり方が間違っていただけの事なんです。
頭が悪いと言われてしまうと、そこでもう次の頑張りにはつながるはずもありません。

また、テストについてもう少し詳しく書くと、
私の場合、テストの結果が悪かった生徒に対して、「残念やったなぁ、次頑張ろう」だけでは絶対に終わりません。
良くなかったなりにも、しっかりやってその成果が出た部分ももちろんあるわけです。
そこ、その頑張った所を褒める。
悪かった子に対しても、できた部分を褒める。
頑張りを褒める。
「先生は見てたよ」という事をしっかり伝える。
それが次の頑張りにつながる。
そうこころがけています。

そのためには、テストの内容も答案もしっかり見る必要があります。
時には私が対策を間違ったということで謝る場合もあります。

点数だけでは見えないものを見て、それをちゃんと伝える。
信頼というものはそういう小さな事で築かれていくものだと思っています。

特に思春期にあたる生徒も多いわけですから、この「ちゃんと見てるよ」感が一番大切なのだと思っています。

あともう一つ、良かったとき、良くなかったとき、いずれも「一緒に」喜び、悔しがるです。
まぁ、私も本気でやってるから本当に嬉しいし悔しいのですが(笑)

今回は主観がかなり入っていますので、正しいかどうかはまったくわかりません。
いろんな考え方があると思います。
ただ、うちではそうしています。

ちゃんと見ている、見られている。
これは大人でも同じなのではないでしょうか。

会社での働きっぷりをちゃんと見て評価してもらえてなければ不満に感じる。
忙しい中家事、子育てに奮闘している事を評価してもらえなければ不満に感じる。

まぁだからこそ自画自賛して自分を慰めようみたいな事をいつも主張してますが(笑)

褒めるということに対して「褒めたら調子に乗るから」という理由で褒めない主義の方もいらっしゃいます。
たぶん、その褒め方は人格肯定や全肯定の事なのじゃないかと思うんです。
一つ一つの頑張りを褒めるという形だと、調子に乗ったら余計頑張ると思うんですよね(笑)
特に男なんかは単純なんで、しっかり見て褒めたら調子乗ってバンバンやりますよ。
死ぬまで働きます(笑)

基本、毎日普通に生活しているだけでも何も「頑張っていない」人はいないと思っています。
レベルに差はあれど、みんな頑張っている。
まずはそこを忘れずに、人を見るようにできれば世界が変わると思います。

論点の絞れていない長文になってしまいました、、、
最後までお読みいただきありがとうございます。

今日はこの辺で。